タイトル                             
農薬と肥料について園主の思い!

農薬について思うこと



当ぶどう園のぶどうは決して特別なぶどうではありません。

ただこだわりが二つだけあります。

まず一つ目
乳酸菌を使っていることです。
これは植物の根を元気にすると同時に、乳酸菌の力が果物を美味しくしてくれます。
小幸園のぶどうの美味しさの源はこの乳酸菌だと思っています。


思ってること二つ目は、「可能な限り少ない農薬で育てたい!」と言うことです。
”可能な限り””少ない農薬”この言葉の意味はたいへん深いと思います。

小幸園でも予防はしますが、その場合でも可能な限り
”ナチュレパワー1号、2号”を使用し
薬の濃度を薄くします。たとえば通常1000倍で使用する薬の場合、
ナチュレパワーを使用し2000倍もしくは3000倍の濃度に希釈して使っています。
ナチュレパワーについては(http://www.sunjet-eye.co.jp/index.html##nogyo)

またトビイロトラガの幼虫は、大繁殖しない限り手で取ったり潰します。


消費者の皆様の中には”無農薬”とか”減農薬”と表示があると、
それがあたかも 安心の印 のように思われている方も多いと思います。

確かに”無農薬”で、ぶどうにしろ野菜やお米が作れれば、それに勝るものはありません。
”無農薬”でも作物は作れます。

ただし、収穫量は極端に減り、商品価値の低いものしかできません。
キャベツの中に青虫(チョウチョの幼虫)がいたり、その糞がついていたり、
ナメクジが隠れていたら皆さん平気で購入されますか!

姿形の悪いものは、安くても売れないのです。

そのために予防と言う言葉があります。
病気になったり害虫がくる前に防ぐのです。
きてから防除してもなかなか防ぐことができず、
より多くの回数薬を掛けなければいけないのです。

そのためJAの”標準防除暦”があります。

そして、それぞれの薬には”倍率”と”使用期間”、”使用回数”が表示されています。
たとえば、年1回2000倍で収穫の2週間前までに使用する。
また、それぞれの薬には摘要作物が表示されています。
同じ薬でも、他の果物に使えても、ぶどうには使えない薬があります。

このことを守るのが生産者としての「モラル」であり義務だと思います。

同じ生産者の中にも「わからないからよいだろう」と、平気でこの期間を守らず収穫する人もいます。
自分で自分の首を絞めていることがわからない輩が!

より少ない農薬使用量にするため、酵素剤を葉面散布したり、元気な根を作るため乳酸菌を散布したり
いろいろ試行錯誤しています。

どうしても防除しなくてはいけないときは、ぶどうが汚れるのは覚悟のうえで袋を掛けます。

少しでも皆様に「安心」をお届けするため、
絶対に”倍率”と”使用期限”、”使用回数”を守ることが生産者としての責務だと思っています



肥料について思うこと


有機肥料だけでは作れないものもある。
でも、化学肥料は必要最小限にしています。
元肥は、マッシュルーム生産工場の廃棄物を堆肥にしたものをメインに、
菜種粕、土壌改良剤、酵母堆肥、微量要素剤を加えています。

そして化学肥料は、芽出し用、春の追肥、収穫後の礼肥として早く効いて欲しいときに
少量使用します。

その他アミノ酸系の葉面散布剤の散布、酵素の葉面散布、乳酸菌の葉面散布と潅注。

より美味しいぶどうを作るために。